糞虫すごいぜ!!
うちの近所に、土日の午後しかやっていない、糞虫館というのが昨年できました。いつでも行ける、と思っていたけど結局行かなくて、今日やっと行ってきました。
日本には約160種類の糞虫が生息しているそうですが、3大生息地(宮城・金華山15種類、広島・宮島14種類、奈良・奈良公園)の中で奈良公園には60種類も生息してるとか!奈良公園は、糞虫の聖地なのです。(鹿の糞のおかげ)
この展示室は個人の所有で、その方の所蔵の標本なのですが、奈良公園の糞虫だけでなく、世界各地のものも展示されています。
私は奈良公園で、死んだオオセンチコガネ(2㎝くらい)は見たことがあります。春日山遊歩道で、飛んでるものも見たことはあります。が、実はものすごく小さいサイズ(3ミリ以下)のものもたくさん生息している(というか、むしろそのほうが種類は多い)と知りました。
子どもの頃に読んだファーブル昆虫記(子供用)では、フンコロガシが糞をまるめて運ぶ、みたいな絵を見たけれど、日本には糞をまるめるのはほとんどいないらしいです。オオセンチコガネは大きいので、糞をその場で食べる以外に、糞を巣穴まで運びます(卵を産み付ける)が、他のものは糞の近くに穴を掘って糞をほじって入れて、そこに卵を産んだり、もっと小さい種類のものは糞に直接、卵を産んだりするそうです。
それから、オオセンチコガネの標本は、赤、緑、青の色がありました。奈良にだけ青のオオセンチコガネがいて、それを「ルリセンチコガネ」と呼んでいるそうです。
いやあ、勉強になった!奈良公園で午前中であれば、普通に発見できるものらしいです。新鮮な糞(やはり乾いてしまうとよくないらしい)の塊を見かけたら、木の棒を拾ってきてつついてみよう。