善光寺の裏山?地附山

今日は車の点検だったので、出かけたのは11時くらいから。だから、近場です。善光寺の北側にある山、地附山は長野市お勧めのトレッキングコースが複数あります。我々は駐車場からスタート地点まで行く間の斜面にもう嫌になってしまいました。スタート地点あたりは、お子さん向けの遊び場になっていて、きれいな遊具や長いローラー滑り台がありました。

我々は山の頂上は目指さず、途中の古墳まで行って帰る、を目標にしました。

スタート地点でも、こんなに高い。遠くは浅間山まで見えてました。噴煙までは見えなかったけれど。長野の市街地が一望できます。

道は基本的には広く、木が涼しい陰を作ってくれていてうれしい感じ。蚊がいなければもっといい。

道は基本的にこんな感じ。つづら折りの道ですが、最初の一本がきついったら!

歩きはじめてすぐ、もうスカイツリーの高さに。そもそも、長野の標高は高いのですね。

急な道をいくと、鳥の鳴き声!!
でも、やっぱり写真は難しい。かろうじてコゲラと、なにやら黄色っぽい鳥のピンボケ写真が撮れました。たくさんいたのに、じっとしてくれないし、葉は茂ってるし。

コゲラの背中は上の方までシマシマアカゲラだと途中までがシマシマ。だから、これはコゲラ。おなかも赤くないし。

何だろうねえ、ピンボケすぎてわかりません。

あ、これもピンボケだけど、たぶんメジロ

真ん中に黄緑の鳥が。

古墳その1。円墳だそうです。

上池ノ平古墳群の六号円墳(わかりにくいけど、何となく丸い盛り上がりでした)。1~5号までは昭和60年の地すべり災害後の工事で破壊されています。

古墳その2、前方後円墳

盗掘されたりしたせいで、形が変形しているらしいけれど、なんとなく、細長い感じで前方後円墳を感じました。

ここからはもう下るだけ。

この山、昭和50年代は、スキー場だったり動物園があったり、ロープウェーやリフトがあったり、釣り堀があったり(池はまだありました)したそうです。ですが、戸隠バードラインができてからは観光客が通過してしまい、寂れて廃業となったそうです。

そんなものの遺物が、ありました。

リフトの降りるところらしいコンクリートがありましたが、木で隠れていました。動物園の檻みたいなものもありました。金網フェンスもありました。

この公園、きちんと案内札があってとても歩きやすい!トレイルランをしている方々もおられました。植物は、花は少ない時期なのでちょっと残念。

桑の実、ウツボグサ、ホタルブクロ。桑の実を長野ではよく見ますが、養蚕が盛んだったから?

山吹が群生している箇所は、開けていて、景色もよかったです。山吹の花の時期はいいでしょうね。なぜかここは、パワーポイントだそうです。

山を下りて、駐車場のそばには地すべりの観測センターがあり、資料館もありましたので、寄りました。何しろ、何も知らなかったので。

こういう案内板がありました。

資料館では写真を撮り忘れましたが、どうして地すべりが起きたのか(例年の倍の降雨があり、粘土層の上に地下水がたまり、その上の地層が浮いて滑った)の理由や、地すべり後に150億円をかけて粘土層の下の岩盤に雨水を排水する仕組み(抑制工)や地面がすべっていかないように地下深い岩盤に鉄の杭を打ち付ける工事(抑止工)、丸裸になった地面に緑を戻す(植栽工)を行って、今の公園になった、ということを、展示資料を使って説明していただいて、とても勉強になりました。1985年といえば、私は高校生。この災害のニュースの記憶は全くありませんでした。

なかなか有意義な、散歩なのでした。