姨捨駅に夜景を見に
昨日は、鉄の主人に連れられて、JR篠ノ井線の姨捨駅周辺を散歩しました。
姨捨(おばすて)は、日本昔話にある「うばすて」のお話が伝わるところ。
駅には、中学生が実際に塩水に浸したわらでなった縄を燃やして作った「灰でなった縄」が飾られていました!
この駅、「足を延ばして訪れてみたい駅」(2007年)の第2位。ちなみに1位は門司港駅。
窓がカメみたいな形になっているし、なかなか素敵です。待合室も高い天井にレトロな照明がついているし、ホームにあるベンチは、電車のほうを向いてなくて、棚田側を向いています。さすがです。
ひとつ前の駅あたりから急勾配となり、ぐんぐん登ってくるのですが、この駅で停車すると勢いがなくなってしまうため、スイッチバックします。なので、駅名表示はこんなふう。特急しなのは止まらないので、スイッチバックしません。
さて、高台にある駅を降りると、ひたすら下まで棚田。1500の棚田があります。遠くまで見通せるのは空気がいいからなのかな。遠く妙高やらなんだか忘れたけれど北信五岳が見えるといいます(私は見分けがつかないけれど、遠くの山々まで見えました)。
この棚田、古くは歌川広重も描いているそうです。下の記事に載っています。
実際には棚田ひとつひとつに月が映っているのをまとめてみることはできなくて、棚田を巡ると、ひとつひとつ月も移っていくそうです(ボランティアさんが言っていました)。なるほどー。
思ったよりも、ひとつひとつが小さいたんぼです。なので機械は使えず、紐に印をつけて田植えして、また紐をずらして植えて、・・・という昔ながらの手作業だそうで。
棚田のお米は日光をよく浴びてとてもおいしいらしいです。
棚田の景色、思っていたよりも実際にみたら、癒されました。奈良の明日香村でもみたけれど、それよりも急勾配なので、「棚」感がありました。
少し行くと長楽寺というお寺がありました。
もうこの時点で17時半を過ぎていたので、お寺の中には入れないし、ご朱印も無理でしたが、お参りだけして、お寺の横にある姨岩を登って景色を見てきました。
その向かい側にある、千曲市日本遺産センターにも立ち寄り、売店で自分へのお土産を購入。遅すぎて、もうカフェはやっていないしジェラートも食べられませんでした。
「月の都千曲」ということで日本遺産になっているので、それ関係の展示物もあったらしいのですが、まったく目に入らなかった!18時に閉まるということで、慌ててしまった。ここで買った「菊芋チップス」をさっそく外のベンチで食べましたが、スパイシーでおいしかったです。(写真すら取り忘れている)。
暗くなると大変なので、そこからは駅に戻りました。
我々の乗るのは、20:29発のナイトビューという特別快速電車なので、それまでたっぷり時間がありましたが、暮れていく景色を眺めたり、時々来る電車を眺めていたのでそれほどの退屈はありませんでした。
この日は夕方から曇ってしまって、月が出ませんでした。なので、すっかり棚田は見えなくなってしまいました。でも、善光寺平という、長野市中心部の灯りがとてもきれいに見えました。
長野からくるナイトビュー(19:22着)が到着すると、ガイドさんの説明があったり、地元の味噌蔵さんがお味噌汁と甘酒をふるまってくれたりして、楽しく過ごせました。お土産をまた買ってしまった。
帰りのナイトビューは、善光寺平の灯りがよく見えるところでは減速して車内の照明を暗くしてくれるサービスありで、とてもよかったです。スマホでの写真は撮れなかったけれど。
なかなか満足な、遠足でした。