弟子屈旅行
今年の夏休みは、パートの職場を変ったばかりでさすがに1週間とかとりにくく、この連休だけを夏休みとしました。昨日と今日、かねてから予約していた弟子屈旅行に行きました。
なぜ弟子屈か?それは弟子屈割、というチラシに始まりました。一泊3000円宿泊代を引いてくれる、という超強力な吸引力。それで、弟子屈で検索したら屈斜路プリンスがひっかかった次第で。
その後、GoToTravelも使えるということがわかり、本当に格安に泊まれました。ただし素泊まりだったので、食事は普通にかかりました。
朝7時過ぎに釧路を出ましたが、途中、前から気になっていた900草原に立ち寄りました。900はgooではありません。920haの町営牧場で、牧場が牧草の栽培や刈り取りに忙しいときに、牛や馬を預かって育ててくれる、という保育園のような施設らしいです。このあたりの人にとっては、パークゴルフ場らしいです。朝9時くらいなのに、もうプレイしてました。
その後、こんなに晴れてるから見えるのでは?と摩周湖へ。
展望台に行く途中にどんどん霧が出てきて、やっぱり見えませんでした。
川湯温泉駅に着いたのが10時前。まずは、前にも来たけれど足湯。誰も浸かってなかったです。無料なのに。道東はまだまだ涼しすぎるので、ぽかぽかしてありがたいです。
ふとみると、駅前のカフェに人が並んでいます。10時開店の森のホールというカフェ。我々も並び、開店と同時にケーキをゲット。さっそく休憩しました。ここの評判は知ってましたが、ほんとにおいしかった!ただ、セルフサービスです。好みは分かれるかもしれません。
川湯でやりたかったことは、散策。まずは川湯エコミュージアムセンターで勉強して、地図をもらいます。我々は、アカエゾマツの森とアカゲラの森とツツジが原の途中まで散策することにしました。2時間くらいかな?
駐車場に戻る途中に、弟子屈が生んだヒーロー、大鵬の記念館に。私は「巨人大鵬卵焼き」のフレーズ以外に大鵬を知りませんでしたが、主人が「大鵬を素通りはできない」ということで。
たとえば、番付に書いてある「蒙御免」は、ごめんこうむる、と読んで、寺社奉行所に許可をもらって行われていた江戸時代の名残り、とか、番付を貼っているボードの屋根?の組み方が「入」の形になっているのは、「大入り」満員を願っての形だとか。場所の近くには櫓が組まれて、そろそろ始まるから集まって、とか、結びの一番の後の太鼓は「今日も終わりました。また明日もよろしく」みたいな意味だとか。NHKの相撲中継の最後が太鼓の音で終わるけれど、それってこれだったのか!と納得して、すべて知っていた、常識だ、という主人に冷たい目でみられました。
あと、弓と弓弦と矢は、千秋楽の「これより三役」(言葉だけは聴いたことあるけど)で、最後に勝った力士には弓、最後からひとつ前に勝った力士には弓弦、最後から二つ前の取り組みで勝った力士には矢が与えられる、とのことでした。ぼーっと生きてんじゃねーよ、と言われそうです。
大鵬は樺太からの引き上げで北海道に来て、弟子屈で少年時代を過ごした、ということで、弟子屈のヒーローとなっています。イケメンだな、と思ったら、ロシア人とのハーフだったのですね。
初優勝を果たしてから、毎年1場所は優勝していた、というすごい人。全く知りませんでしたー。優勝回数は白鵬にはかなわないけれど、千代の富士、朝青龍よりは上の32回。
さて、その大鵬相撲記念館からもう少し歩くと、足湯がありました。
ここで温まってるときに、「そうだ、神の子池にいこう」ということになりました。直接行ける道がない(山やら湖やらで不便)ぐるっと回ってもらっていきました。行ってびっくり、たくさん車が止まっていて、人も多かったです。何で?
オショロコマという魚がいる、ということでしたが、見えないね、とつぶやいていたらそばにいた人数人が、たくさんいるよ、よく見て、と言ってくれたのでよーく見たら、本当にたくさんいました。細い魚でした。
その後、摩周湖の、朝行った展望台とは反対にある「裏摩周展望台」まで連れて行ってもらいました。裏摩周は、他の展望台でダメなときでも見えることがある、という評判がありました。
摩周湖の水面、やっと見えました。摩周岳には雲がかかっていましたが、とにかく見えた!晴れていれば水面はインディゴブルー(屈斜路湖はコバルトブルー)と言われていますが、そういう風には見えませんでしたけど。
気分よく、宿泊地である屈斜路へ向かいましたが、途中、楽しみにしていた砂湯へ。砂湯、というのは屈斜路湖畔にある砂浜で、掘ればお湯が出るというのです。100均で買っておいたシャベルを持って行きました。掘ってみたら本当にお湯が出た!自家製足湯を作りたかったけれど、掘るはしから崩れてしまい、無理。子供がプールのように作って体ごと入っていたのをみたけれど、あれは相当がんばったんだろうと思う。
我々はここでも足湯を利用させてもらい、またぽかぽかに。
この屈斜路湖、湖岸のあちこちに露天風呂があるので、きっと砂湯以外のところでもどこでも、掘ればお湯が出るのだと思います。
で、昨日の晩御飯ですが、ホテルの部屋で食べれるという食事を用意してもらいました。withコロナ時代のサービスなんでしょうね。主人はステーキ重、私は海鮮丼。食べ応えありました。
このホテルの温泉は、シンプルに中の温泉と露天の2つだけ。肌の弱い人に配慮がない、と主人は言ってましたが、そんなに強そうな湯ではないのではないかと思いました。(私は鈍いけど。)
さて、2日目。まずは温泉。それから和琴半島に車で行って、散策コースに散歩に行きました。和琴半島は屈斜路湖の内側に入り込んでいる半島ですが、キャンプのテントがたくさん張られていました。昨夜も寒かったと思うのですが、皆さんパワーがあるのですね。
バードウォッチングできないかな~と期待していたのですが、見えたのはアオサギのみ。
上の、終わりから2番目の写真は、「オヤコツ地獄」です。このあたりでは突然、鈴虫のサウンドが聞こえてきました。マダラスズというコオロギの仲間の鳴き声らしいです。煙があるのでわかるように噴気孔があって、そこに苔が生えていて布団のような感じになり、冬でもこの虫は越せてしまうそうです。
さて、この散歩の途中でおばあさんに話しかけられたのですが、この屈斜路湖の温泉はすごく効能があるので、おばあさんはしょっちゅうきていて、85歳だけれど病気がないのだそうです。温泉はタダだ、と力説していたので、?と思ったらありました。無料の温泉が。
ただ、一つめの温泉は釣り人(男性)が今にも脱ぎだしそうだったので足湯も写真も断念。
2つめの温泉を見つけたときは、これは露天ではなく小屋つきでしたが、そーっと入ったら無人だったので、足湯させてもらいました。
またしてもぽかぽかになりました。
この半島、ミンミンゼミがいる、ということで期待していたら、果たしてセミの鳴き声が聞こえました!でも、姿は拝めませんでした。
この後、ホテルに戻ってクッシーと記念撮影。
チェックアウトして、今度はアイヌのお勉強。そのうちウポポイに行きたいけれど、アイヌのことをよくしらないので。
モダンだな~と思ったら、毛綱さんの建築でした。釧路ではすっかりおなじみです。
釧路の博物館と似たような解説でしたが、アイヌの伝説が流れていたりして、面白かったです。アイヌの木工とか、刺繍とか、そういうものと江戸時代は漆塗りの器と交換なんかをかなりしてたみたいで、器用な人は重用されたに違いない、と、いつもと同じように思いました。
この後は帰ったのですが、途中でまた足湯。JR摩周駅。もとは弟子屈駅という名前だったそうです。
またしてもぽかぽかに。
あとは、食べたものをメモしておきます。