知床流氷の旅~
まん防だけれど経済は止めない、ということで、旅行していいのか悪いのかちょっと戸惑いましたが、一度は流氷を見てみたかったし、車を使えばまあまあ安全に行けるのでは、と思って、前の日にホテルを予約して出かけました。
JR釧網線で知床斜里か網走まで行って、と思っていたのですが、距離は長いし1両編成だと混雑するかも、ということで車。うちは主人ひとりドライバーなので、1泊する、ということで。
往路、途中でトイレ休憩に寄った道の駅、パパスさっつるでは、雪像がお出迎え。足湯もありましたが、あちこち濡れたら大変なので手をつけて温まりました。
このあたりではジャガイモが名産なので、ジャガイモ焼酎を試飲しました(私だけね)。また、近くの清里町はスピードスケートの岡崎さんと糸川さんの出身地らしく、オリンピック展示コーナーもありました。
チョコ、バターあめ、つーんとする山わさびのスナック、菓子パンとか、とりとめもなく買い物も。
知床斜里を目指してドライブ再開ですが、JR清里町駅に寄り道。
JR知床斜里駅で、どうやって流氷を見るか、ということで主人と話し合い。
結局、車で道路から見たり網走で船に乗るよりも、鉄道で見るほうが窓も開けられるし、大丈夫なんではないか?ということに。時間もちょうどよかったのも、鉄道に1票でした。(何も計画せずに出かけました。)
なつかしのボックス席、というのもこの車両のセールスポイントだそうです。真ん中にテーブルがあるし、足元も広いのでゆったりです。4人掛けに二人で座りましたが、立ってる人はいませんでした。その程度の混雑です。ガラガラではありませんでした。
車輛は「北海道のめぐみ」というテーマで、緑が道東のめぐみ、黄色がオホーツクのめぐみ。道東の方には、シマエナガとか牛とか、熊とか、テンとか、パッチワークの畑とかが描かれていました。オホーツクの方には、流氷、アザラシ、オオワシなど。
ヘッドマークやサボは、1980年代のゲーム「オホーツクに消ゆ」のデザインだそうです。このゲームは私は全く知りませんでしたが、殺人事件を解決しながら北海道のあちこちを移動するようなロールプレイングゲームだったようです。
運行中は、東京農大オホーツクキャンパスの学生さんもお手伝いして、ガイドさんが解説してくれたりします。そのお話によれば、ここ数年、流氷は激減。大きさも小さくなっているそうです。流氷自体は、ロシアのアムール川の真水が海に注ぎ、塩分のある海水で対流を起こして、軽い真水が上に来て外気に触れて凍り、流れて来るときにどんどん水が凍ってくっついていったり、氷同士がくっついて大きくなったりして、日本のほうへ下がってくるとか。見えてる部分の5~7倍の大きさの氷が水面下にあるそうですよ。
浜小清水の駅の写真も上に載せましたが、この駅で往路は20分停車しました。写真を撮る人もいましたが、私は直結の道の駅「はなやか小清水」で流氷ソフトクリーム400円を頂きました。花より団子です。
網走駅では、車内清掃が行われてすぐに折り返しです。少しだけ混みましたが、立ってるひとは出ないし、我々は4人掛けに二人です。
今度は、北浜駅で10分停車。展望台があるので登ってみましたが、別に特筆するようなことはなかったです。鉄の方々は、流氷と流氷物語号を1枚に撮ろうと頑張っておられました。
知床斜里に戻って、ホテルは知床斜里なのですがまだ2時くらいで早かったので、とりあえずお昼。歩いて探したのですがお店がみんな閉まってる!かろうじて見つけたラーメン屋でラーメンを頂きました。温まったし、美味しかったです、来々軒。
その後、チェックインするにはちょっと早いので、今度は車で、網走の手間の濤沸湖へ。車窓からは小さく白鳥が見えたので、それを確認に行きました。
ここはラムサール条約登録湿地でもあるので、水鳥湿地センターが置かれていて、勉強したり観察したりできる(望遠鏡がおいてある)ところです。びっくりしたのは、観光バスが2台も来てたこと。観光バスはこういうところにもくるのですね。
白鳥もいたし、白鳥をねらうキタキツネもいました。望遠鏡ではオジロワシも見えました。鳥を見るのも我々の趣味なので、そちらも満足しました。
この日はこれでおしまい。ホテルはルートイングランティア知床斜里なので、斜里に戻ります。晩御飯の提供はないので、道民のコンビニ、セイコーマートで調達して向かいました。お風呂は温泉。時間が5時と早かったので、誰も入ってなかったです。ラッキーでした。
さて翌日の2/12土、食べすぎ気味の朝ごはんの後、今度は網走とは反対側のウトロ方面に。まずは以久科原生花園へ。ネット情報では、流氷に近づける、とありました。
道東には「原生花園(かえん)」というものがたくさんあり、6月くらいに野草の花が咲きます。冬は当然、雪に覆われます。
ここでは、たぶんツグミだと思われますが、野鳥が遊んでいました。
この後、流氷展望ひろば、という期間限定の広場にも寄りました。先客のカップルは、ドローンを飛ばしていました。(最初、鳥かと思ったよ)
ここは流氷を上から見る感じでした。お天気がよいので、気分がよかったです。
次はオシンコシンの滝。結氷してるかな?と行きましたが、じゃんじゃん流れてました。
結氷してない、といいながら、つららはたくさん下がっていました。雪も積もって白いし、きれいでしたよ。
知床で遊ぶ人は、かんじきを履いて歩くツアーに参加するのでしょうが、今回は流氷を見るためだけなのでここでUターンです。
帰り道、写真を撮るための駐車場があるので、そこでは我々も停まってみました。
今回、流氷に乗るワシとかは見ることができませんでしたが、ワシは木にはいました。
エゾシカ牧場には、観光バスも立ち寄ってました。エゾシカ、餌に群がってました。
これで流氷はもう堪能したね、と満足し、帰りました。
帰りには、再び清里町で寄り道。本当は醸造所の見学をしたかったのですが、コロナ蔓延防止のため公開休止中。その隣のきよーるという施設で、焼酎を再び試飲し、飲み比べセットやら、焼酎ボンボン、焼酎チョコを購入しました。ついでに、ソフトクリームを食べました。おいしかったです。清里高原と勘違いしそうです。
飲み比べセットも試飲コーナーと同じ構成でしたが、最初に飲んだ原酒というのが、とても味も濃く、美味しかった~。度数も高かったから、当然なのか。
ソフトクリームは北海道はたぶん、ハズレがないのだと思う。
主人はおやきを食べ、二人ともコーヒーですっかり満足しました。カフェの目の前の屋外には、雪で何やら作ってあり、ろうそくをともせるようになっていたので、夕方はさらにシーニックなのかもしれません。
さて、冬は毎年、SLが釧網本線を走ります。昨年は我々も乗りました。今年はなんと壊れてしまい、ディーゼルが代行しています。主人は木曜に有給休暇だったのですが、その際に思いついて乗ってきたそうです。私は仕事だったので、見たいだろうということで標茶駅に寄りました(まったくそんな気遣いは不要だったのですが)。
折角なので、標茶のたまごサンドを買おうと思ったら完売してました。黒牛のシチューのレトルトだけお土産に買って(帰宅後食べました)、SL(SLじゃないけど)冬の湿原号をお見送りしました。
この後、塘路湖にも寄りました。塘路湖も周りの湖と同じで、完全に凍っていました。ワカサギ釣りをする人が多くいました。
写真にも写っている建物で、ワカサギ釣りの道具をレンタルしたり、テントとガイドの方のサービスを提供してもらえるそうですが、要予約です。いつかやってみたい。
この後、家に帰りました。何の計画もなかった割に、よく遊びました。