明日香:壁画公開、ウォーキングイベント、かかしロード、光の回廊
昨日の奈良新聞に高松塚とキトラの古墳壁画の公開(期間を限定してしばしばやっている)が始まったがまだまだ予約が空いている、という記事が出ていました。そこでネットで予約申請をして、今日行ってきました。こういうときは、電車で行きます。
連休中ということもあって、飛鳥駅には人がいっぱい。いくつかのウォーキングイベントがあったようですが、我々は当日受付のできた飛鳥周遊クイズラリーだけ。
まずは高松塚古墳へ。我々の予約は10時半でしたが、次の枠が欠員あり、ということで9時半の枠で見てきました。
今日の公開で知ったこと。
・高松塚古墳とキトラ古墳だと、高松塚古墳のほうが新しく作られている。
・下地のしっくいは高松塚古墳では薄すぎて、止むを得ず石室の石ごと分解して修理作業室に移動し、石の上で修復(カビとり)を行っている。(キトラは石の壁としっくいを分離して、しっくいだけを保存管理施設に移動。)
・高松塚の壁画の修復はそろそろ完了する。今後どうやって公開していくか、いつ頃になるかは、予算次第。世論も大事なので。。。とのこと。
・文化財はなるべくそのままの場所でそのまま保存するのがよい。だから、キトラの保存(しっくいのみはがして管理施設に持ってきている)のほうがよりよい。
・発見当時より今のほうが壁画が白っぽく見えるがそれは保存管理上湿度を下げているからであり、通常の湿度に戻せば同じ色になる。(が、カビるのでそれはしない)
ガラスごしで見るので、手前に置いてある壁画しか見えないけれど、7世紀末の頃の壁画を、人の姿(美女群像)だとわかって見られるというのはすごいなあと思います。
ついでに時間は14時すぎでしたが、キトラ古墳の壁画を見た感想も。今回は白虎と戌と天文図でした。こちらは学芸さんの説明はなしで、待っているときに天文図の説明ビデオを見せてもらいます。
・白虎はとてもよく見える。尻尾が後ろ脚に絡んでいるのが面白い。
・犬はほぼわからない。服の一部が赤く見えるだけ。
・天文図は、星を表す金色の丸が見える。北斗七星が見えた気がした。
・説明ビデオが難しい。天文図は、高松塚のものよりもキトラのほうが詳しい(内規、天の赤道、黄道が描かれているし、星の数も多い)ように思われる。
キトラ古墳が今年7月に国宝指定されたので、その記念にペーパークラフトを高松塚でもキトラでもくださいました。
高松塚の見学の後、クイズのために亀石に向かう途中で、白い小さな花が咲いている一角がありました。何だろうな、と思ったけれど写真も撮らずに進むと、そばまつり。
小さな集会所で、地域の方が取れたソバで、宇陀のそば名人(その方のお店にその畑のソバは卸されているそうです)が打ったそばを試食させていただきました。極細で、おいしかった。たぶん、10割。
ところで最初の周遊クイズですが、高松塚、飛鳥京、石舞台、と散歩している間にほぼできました(稲渕は遠くて行けずこの分は回答できませんでしたが、ネットで検索して入れちゃった)。キトラに行く前に石舞台からバスで駅に戻って、参加賞とクイズの正解の賞品をゲット。商品は缶バッチかお米か選べたので、それは当然お米。(パパは缶バッチを選んだ。)
キトラ古墳壁画の見学の後、雨が降ってしまいましたが、施設(四神の館)で謎解きイベントをしていたのでそれをやったり、映像資料をみたりしているうちに止みました。
キトラ古墳の場所はちょっと不便なところにあり、バスが他の観光地に向かうものがないし、飛鳥駅に出るバスも本数がありません。そのため、次の目的地の稲渕には急坂を登って降りてで行かねばなりません(峠だったらしい)。それでも行って良かった!稲渕は棚田が多い場所で、刈り取る直前の穂を垂れた青い稲がとても瑞々しくてよかったし、案山子がたくさん飾られていて面白かったから。
ここからは案山子ロードに飾られていた案山子たち。全部ではありませんが。
今日の13時にコンテストの結果が発表されたようですが、どれが優勝かは表示されておらず、ネットでも見つけられず。知りたいのにー。
さて、これを見た後、山?を降りて、川原寺跡と橘寺のエリアへ。17時頃でまだライトアップには明るく、とりあえず、川原寺でお茶を飲むことにしました。
食べてホッとして、拝観もして(平安時代の仏像ですが、12神将や薬師如来立像、持国天、多聞天、などなど、狭いお堂にたくさんの仏像。ほっとする空間でした)、外に出るともうすっかり暮れてました。
以上です。
この後、19:33のバスに乗って帰り、21時過ぎに家に着きました。朝の飛鳥駅到着が9時頃だったので、なんと11時間も明日香で遊んでいたことになります。連休だからできることですね。楽しかったです。