仁和寺訪問

今日は京都の仁和寺に行きました。夏に上京したときに、京都駅の新幹線構内で「仁和寺観音堂特別公開」のちらしをもらって障壁画と仏像の写真をみて、これは見たい!と思ったのでした。暑さのあまり、今まで行けませんでした。

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二王門。「仁王」だと思ったら、違った!

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少し離れて撮ってみました。二王門、大きいです。



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東大寺南大門に比べたらずいぶん小さいけれど、力強いです。

仁和寺門跡寺院で、退位した天皇が出家して真言密教の修行をする場所としてきたので、御室御所、と言われるほど贅沢な襖絵、お庭の御殿がありました。歴代の門跡のお位牌がある霊明殿には、日本で一番小さい国宝の薬師如来が!(写真は撮ってません)。

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御殿の白書院の襖絵。ここは下段の間。上段には、大日如来のような絵がかけてありました。

 

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勅使門はお庭の向こうにありましたが、豪華~!

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お庭の向こうには五重塔も見えます。

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霊明殿は檜皮葺の屋根。小さいお堂ですが上品です。


御殿の庭で「見つかれば幸せになれる」という「ハートを抱えたイルカ」の形の石を探したのですが、見つけられず。受付の方に伺ったら、工事中で幕を張っている中に入ってしまっているのだ、ということでした。残念。

 

その後、今日のメインともいえる観音堂へ。

千手観音像の両脇に不動明王降三世明王像、さらに二十八部衆風神雷神が、多少の色も残しつつババーンと!迎えてくれました。さらに絵がたっぷり。お堂三面をぐるっと、観音様が信者の皆さんが望む形で現れる、という三十三応現身図と、六道と十二のピンチのシーンに助けに来てくれる図。「観世音菩薩」というのは、世の中の音を聞きつけて駆けつけてくれる、という意味だそうで、「観世音菩薩」と唱えれば助けに来てもらえるそうです。(「助けて、ドラえもん!」という感じだろうか。)

 

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普段は中に入れないので、お堂の外から、中の千手観音に結び付けられている紐を握ってお祈りして結縁します。

 

御影堂には弘法大師のほか、開山した法王ともう御一方が祀られていました。ここでは、半蔀に金の金具が使われていてとてもきれいなのですが、再生・復活のシンボルであるセミの飾りを見つけることができたら勝負運・金運アップなんだということで、お参りしつつ探す探す。。。で、見つけられました。運がよくなるかな?

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開いている蔀戸についてました、セミ

御影堂の近くに、水掛不動尊がありました。ここではお水をかけてお参りすると、ひとつお願いをかなえてくれるそうです。お水かけることに熱中して、何を願ったか忘れてしまいました。この水かけ不動尊の台座の石は、宇多天皇の次の天皇醍醐天皇に誤解された菅原道真が、解を解いてもらうよう、勤行中の宇多法王にお願いしようと待っていたときに座っていた石、だそうです。

 

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水掛不動尊。長い柄のひしゃくで水を汲んでかけます。この石に道真さんが腰かけた、ということなのか。

金堂と経堂も見たかったのですが、息子の新幹線の時間も気になってパス。(金堂は、法要中だったので扉が開いていて、ちらっとだけ拝んできました。)

 

経堂のそばに「九所明神」がありました。なんと、ここ1か所で9か所の神社の神様に

お参りできるという!伏見稲荷やら上賀茂下賀茂神社、などなど。ありがたい~。パワースポット満載のお寺です。

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ちらりと見える社殿は豪華な飾りあり。



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これら9社を一度にお参りできるという。効率的。

五重塔もありました。その前に「令和」と書かれた棒?が立っていましたが、あれはいったい何だったのでしょう?記念撮影用なのか??令和の和は仁和寺の和だから?

写真は息子のスマホで撮ってもらったので、探したけれどありませんでした。

 

・・・と、見どころたっぷりな仁和寺でした!

帰りは嵐電に乗りました。古めかしい駅舎も素敵でしたが、来た電車がすごい!

仁和寺観音堂仕様でした!これは写真をみないと、わからないでしょうね。

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駅の本当の名前は御室仁和寺ですが、掲示されているのは「御室駅」でした。

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仁和寺観音堂のラッピング電車がたまたま来ました!

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車内。エアコン吹き出し口から散華が揺れてて、週刊誌のチラシの代わりに千手観音のありがたい手が伸びています。窓の上の広告スペースには、観音堂の壁画がずらり。

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運転席のある側の下部には、須弥壇の壁画。白衣観音補陀落山にいて、阿弥陀来迎チームと韋駄天と飛天が飛んでます。

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つり革には二十八部衆。この仏像たちは、須弥壇に千手観音を囲むように配置されていました。